サマリー
◆新興国の相対株価が下落し、国債のリスクプレミアムが拡大している。背後には欧州財政危機国のリスクプレミアムの拡大があると考えられる。ユーロ圏危機は今は「蓋」をされた状態にあるが、新興国にとってその潜在リスクが消えたわけではない。
◆一方で、株価、為替レートの国によるばらつきが目立っている。新興国の中での勝ち負けのカギと考えられるのが、産業構造、輸出比率などであり、総じて先進国との距離が短いほど、先進国主導の景気回復の恩恵を受けやすく、それが市場の評価として顕在化していると考えられる。従って、個々の新興国の課題がマクロ経済の予測可能性を高め、投資環境の整備を進めることにあるのは昔も今も同じである。そうした積み重ねによって、先進国とのリンケージを強めることが、経済の自律性の向上に先立つ必要があるからである。
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