「新興国リスク」の深刻化は本当か?

インフラは成長の「条件」ではない

RSS

2012年09月20日

  • 児玉 卓

サマリー

◆インドの労働争議や大規模停電などを受け、「新興国リスク」を強調する声が増えている。しかし、ハード、ソフトともにインフラは成長過程で成熟化が進む。はじめからインフラが整備された国などあるはずはなく、インフラが脆弱だから成長しないということにはならないし、リスクが顕在化しているから景気停滞が長引いているということにもならない。

◆各国はそれぞれのリスク、弱みを抱えるが、それを「新興国リスク」とまとめることができるとすれば、その意味するところは「成長機会」に他ならない。

このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。