サマリー
◆新興国経済は総じて停滞が続いているが、ブラジル、中国などは4-6 月期の前期比成長率が若干ながら前期を上回った。相変わらず減速が続くインドなどとの違いは、政策の自由度の大きさ、より根本的には中期的な政策マネジメントの巧拙にある。
◆ブラジルや中国は「景気底固め」の時期にあるとみられ、このような国が増えることで、新興国の世界経済下支え効果は強化される。しかし新興国の景気のドライバーは投資であり、そのダイナミズムは先進国の市場・資本に多く依存する。従って、新興国に下支え効果を超えた、世界経済のけん引役を期待することは難しい。
◆ブラジルや中国は「景気底固め」の時期にあるとみられ、このような国が増えることで、新興国の世界経済下支え効果は強化される。しかし新興国の景気のドライバーは投資であり、そのダイナミズムは先進国の市場・資本に多く依存する。従って、新興国に下支え効果を超えた、世界経済のけん引役を期待することは難しい。
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