新興国マンスリー(2012年7月)主役になれない新興国

~残存するユーロ圏危機への警戒感~

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2012年07月05日

  • 児玉 卓
  • 新興国リサーチチーム

サマリー

◆短期サイクルにおける欧州発の新興国通貨安圧力はピークアウトした可能性があるが、EU・ユーロ圏サミットへのポジティブな評価は近くフェードアウトしよう。通貨再下落の不安を抱えたまま、多くの新興国が利下げに踏み切れない状況が続きそうである。

◆原油価格の下落・安定の継続は、先進国主導のグローバル景気回復の可能性を高める。これはもちろん望ましい展開だが、新興国が主役になれない時期がしばし続くことを意味してもいる。

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