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新興国マンスリー(2012年3月)焦点は欧州から原油へ

~LTRO効果は出尽くし近いが反動の懸念は小さい~

2012年03月05日

金融調査部 金融調査部長 児玉 卓

新興国リサーチチーム

サマリー

◆LTRO第二弾が実施され、前回と合わせ、1兆ユーロ強、ユーロ圏GDPの10%近い流動性が供給された。既にイタリア等の国債利回りの低下が相当程度進んでいるため、金利面の直接的な効果は今後逓減しようが、反動が予想されるわけでもない。欧州金融市場の安定は当面持続し、新興国経済へのインパクトは中立、ないしは若干ポジティブな状況が維持されよう。

◆もちろんユーロ圏危機が収束に向かっているわけではないのだが、少なくとも短期的な景気に関しては、焦点は欧州から原油価格に移っている。原油価格の上昇はトータルの新興国を利するのだが、先進国の景気悪化はグローバルな景況感を直截的に悪化させ、新興国からの資本逃避を招きやすい。原油価格と米国景気指標が当面の注目材料である。

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