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新興国マンスリー(2011年9月)ブラジルの利下げが転換点?

~新興国の景気底入れのきっかけになるか~

2011年09月05日

金融調査部 金融調査部長 児玉 卓

新興国リサーチチーム

サマリー

◆金融市場の懸念が「景気悪化が進んだ場合の政策対応余地の限界」に向けられる中、トルコ、ブラジルが予想外の金融政策転換を行った。より重要なのはブラジルの利下げである。多くの国は景気減速とインフレ高進・高止まりのジレンマに直面しているが、同じジレンマを抱えるブラジルの政策転換が、他国の追随を生むかが当面の焦点である。

◆ブラジルには通貨の弱さ、通貨の下落はむしろ歓迎という事情があり、他国よりも利下げに動きやすい条件があったことは確かである。少なくとも金融市場の不安定性が残る中で、通貨下落を助長しかねない利下げに転じる国はあったとしても少数だろう。しかし、グローバル経済の悪化懸念は、各国のインフレ心理が不安定化するリスクを減じており、利上げ打ち止めを決める国は増えてくる可能性がある。その実体経済への波及には時間がかかるが、期待のレベルであるにせよ、最近さえない自動車等の耐久財需要の底打ちから始まり、世界経済の不調脱却のルートが見えてくれば、金融市場の安定化には資する。

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