サマリー
◆中国とアセアンの経済関係は深まってきている。ここで気になるのが、中国はアセアンから一体何を輸入しているのかということである。先ず、中国の輸入額が大きな国、貿易収支等を確認した後、それらの国について、商品別輸入状況を見てみよう。
◆中国の輸入額が大きな順番は、マレーシア、タイ、インドネシア、フィリピン、ベトナムとなっている。これらの国に対する中国側から見た貿易収支は、マレーシア、タイ、フィリピンに対しては貿易赤字、インドネシアに対してはゼロ近傍、ベトナムに対しては貿易黒字となっている。
◆中国のアセアン主要国からの輸入品の中身を見ると、国毎に特徴が見られる。マレーシア、タイからは、機械・電子機器を中心とした輸入となっている。一方で、インドネシア、ベトナムからは鉱物資源を中心とした輸入となっている。こうした背景には、各国の経済発展段階の違いや資源保有の有無の違いがあると思われる。
◆アセアン主要国から見た中国への輸出割合は10%程度となっている。そのため、仮に、中国で経済的ショックが生じた場合、アセアンへの影響は皆無というわけにはいかない。経済・貿易構造から見て、マレーシア、タイ、ベトナムへの影響が相対的に大きいかもしれない。
◆中国の輸入額が大きな順番は、マレーシア、タイ、インドネシア、フィリピン、ベトナムとなっている。これらの国に対する中国側から見た貿易収支は、マレーシア、タイ、フィリピンに対しては貿易赤字、インドネシアに対してはゼロ近傍、ベトナムに対しては貿易黒字となっている。
◆中国のアセアン主要国からの輸入品の中身を見ると、国毎に特徴が見られる。マレーシア、タイからは、機械・電子機器を中心とした輸入となっている。一方で、インドネシア、ベトナムからは鉱物資源を中心とした輸入となっている。こうした背景には、各国の経済発展段階の違いや資源保有の有無の違いがあると思われる。
◆アセアン主要国から見た中国への輸出割合は10%程度となっている。そのため、仮に、中国で経済的ショックが生じた場合、アセアンへの影響は皆無というわけにはいかない。経済・貿易構造から見て、マレーシア、タイ、ベトナムへの影響が相対的に大きいかもしれない。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
同じカテゴリの最新レポート
-
インド:所得減税・GST改正の効果は?
GST税率引き下げは耐久財消費を喚起。企業投資につながるか注視
2025年11月14日
-
インドネシア:弱含む内需への対応策は?
雇用問題が消費者心理に影響。ヒト・モノへの投資バランス調整を
2025年11月13日
-
なぜベトナムは「不平等協定」を結ぶのか
米国・ベトナムの「ディール」を解明する
2025年08月14日

