サマリー
◆原油価格の下落は世界経済の朗報だが、その直接的メリットは先進国が新興国を上回る。言い換えれば、これまでの原油高の悪影響が足元の景気減速の一因になっていた多くの先進国にとっては、暗雲が晴れつつある。新興国は原油の純輸入国であっても、政府の価格統制などで原油高の悪影響が相対的に限られていた。したがって、価格下落の好影響も小さいし、そもそも最近の景気減速と原油高の関連が薄い。
◆もっとも、原油価格の下落はゼロサムではなく、世界経済にとってプラスサムであり、そのメリットは新興国にも及ぶ。新興国の相対株価の早期回復は難しかろうが、絶対水準的には好材料である。
◆もっとも、原油価格の下落はゼロサムではなく、世界経済にとってプラスサムであり、そのメリットは新興国にも及ぶ。新興国の相対株価の早期回復は難しかろうが、絶対水準的には好材料である。
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