サマリー
◆中国政府が景気テコ入れ策を発表した。ひとつは中国人民銀行から政策銀行向けの担保付補完貸出(PSL)金利の引き下げや、再貸出(中国人民銀行から商業銀行への低利貸出)の限度額増額などである。再貸出限度額の増額は農業支援・小規模零細企業支援向けの5,000億元と、科学技術イノベーションと技術改造向けの2,000億元の合計7,000億元であり、2025年の名目GDP比は0.5%にとどまる。政策の小粒感は否めない。ただし、科学技術イノベーションや「6つのネットワーク」などの旺盛な資金需要への対応はある程度強化されよう。
◆もうひとつが新規住宅ローンに対する金利1%pt分の利子補給である。対象となる面積120㎡以下、価格150万元以下の物件は、中国では比較的低価格の物件であり、地方都市では多くが対象になると思われる。問題はこの政策の実施期限が暫定的に1年間とされていることだ。この間、住宅購入は刺激されるとみられ、少なくとも当面の景気をある程度下支えする可能性がある。ただし、その後は需要の先食いによる反動減が懸念されることに注意が必要であろう。
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