中国:国務院(内閣)人事のキーワード

共青団の台頭と政策の継続性

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2013年03月19日

サマリー

◆第12期全国人民代表大会(全人代)第1回会議は、3月14日~3月16日に国家・政府機構の一連の人事を承認した。国家主席に習近平氏、首相に李克強氏、全人代常務委員長(国会議長)に張徳江氏が就任した。全国政治協商会議では兪正声氏が主席に選出されており、中国共産党の序列1位~4位までが、国家・政府機構のトップを兼ねる構図は変わらない。


◆国務院(内閣)の構成メンバーをみると、①李克強首相をはじめ、劉延東副首相、汪洋副首相など11名が胡錦濤・前国家主席の出身派閥である共産主義青年団(共青団)での勤務経歴を持つ、②部長・主任(大臣)では25名中、新任は9名にとどまり(16名は留任)、「安定」や「政策の継続性」が重視されている、ことが特徴として挙げられる。

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