サマリー
◆2013年1-2月の固定資産投資は前年累計比21.2%増となり、2012年1-12月の同20.6%増から伸びを高めた。分野別にみると、製造業向け投資の伸びが鈍化した一方でインフラ向け投資と不動産開発投資が伸びを大きく高めた。また、2月の輸出は前年同月比21.8%増と、春節の休日があったにもかかわらず、高い伸びを示している。固定資産投資と輸出は堅調であったものの、1-2月の鉱工業生産は前年同期比9.9%増となり、2012年12月の前年同月比10.3%増から鈍化した。
◆1-2月のCPI上昇率は平均して前年同期比2.6%にとどまる中、小売総額は前年同期比12.3%増(2012年12月は前年同月比15.2%増)と減速した。特に目立ったのは飲食向け消費の伸びが前年同期比8.4%増(12月は前年同月比13.6%増)と急速に縮小したことである。また、一定規模以上の小売企業をみると、自動車や衣料品(靴・繊維類を含む)、石油およびその製品などの幅広い品目の売上の伸びが鈍化した。
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