サマリー
◆台湾では2012年1月14日、総統選挙と立法院選挙が行われた。結果は、国民党候補の馬英九氏が総統に再選され、立法院では国民党が過半数を維持した。馬氏が初当選した08年以降進めた対中経済緊密化政策は、大きく方針が転換することはないだろう。ただ、対中国での韓国などとの競争激化を背景に、ASEANなどにも活路を模索する動きも活発化すると思われる。
◆一方、中国の台湾依存度は低下してきており、中国が重視する経済圏はASEAN・インド・中東と、南・西へと広がっている。では、中国の中台関係に対する思惑は何か。1つは台湾の対中政策が中国政府の第12次5カ年計画に大きく沿っており、下支えとなる点だ。台湾からの直接投資が産業の高度化、西部開発を後押しする。ECFA(両岸経済協力枠組協議)の浸透で企業の利益率の維持を実現させ、最低賃金引き上げなどの政策をスムーズに実施させることが可能になろう。また、香港・日本・韓国から最良条件を引き出すツールにもなる。
◆欧州債務危機により中国の貿易は鈍化しており、社会不安を醸成しやすい。ECFAのさらなる深化は中国の生産や雇用を刺激する材料として注目されていくだろう。
◆一方、中国の台湾依存度は低下してきており、中国が重視する経済圏はASEAN・インド・中東と、南・西へと広がっている。では、中国の中台関係に対する思惑は何か。1つは台湾の対中政策が中国政府の第12次5カ年計画に大きく沿っており、下支えとなる点だ。台湾からの直接投資が産業の高度化、西部開発を後押しする。ECFA(両岸経済協力枠組協議)の浸透で企業の利益率の維持を実現させ、最低賃金引き上げなどの政策をスムーズに実施させることが可能になろう。また、香港・日本・韓国から最良条件を引き出すツールにもなる。
◆欧州債務危機により中国の貿易は鈍化しており、社会不安を醸成しやすい。ECFAのさらなる深化は中国の生産や雇用を刺激する材料として注目されていくだろう。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
同じカテゴリの最新レポート
-
中国が軍民両用品の対日輸出規制を強化
レアアースの対日禁輸措置の可能性
2026年01月07日
-
中国経済:2025年の回顧と2026年の見通し
不動産不況の継続と消費財購入補助金政策の反動で景気減速へ
2025年12月23日
-
中国:来年も消費拡大を最優先だが前途多難
さらに強化した積極的な財政政策・適度に緩和的な金融政策を継続
2025年12月12日
最新のレポート・コラム
よく読まれているリサーチレポート
-
中国によるレアアース・レアメタルの輸出規制は日本の実質GDPを1.3~3.2%下押し
供給制約により、自動車産業を中心に生産活動の低迷が懸念される
2025年12月05日
-
2026年の日本経済見通し
1%弱のプラス成長を見込むも外需下振れや円急落、金利高等に注意
2025年12月23日
-
生成AIが描く日本の職業の明暗とその対応策
~AIと職業情報を活用した独自のビッグデータ分析~『大和総研調査季報』2024年春季号(Vol.54)掲載
2024年04月25日
-
中国経済:2025年の回顧と2026年の見通し
不動産不況の継続と消費財購入補助金政策の反動で景気減速へ
2025年12月23日
-
高市政権の財政政策は更なる円安を招くのか
財政支出の拡大ショックは翌年の円安に繋がる
2025年12月18日
中国によるレアアース・レアメタルの輸出規制は日本の実質GDPを1.3~3.2%下押し
供給制約により、自動車産業を中心に生産活動の低迷が懸念される
2025年12月05日
2026年の日本経済見通し
1%弱のプラス成長を見込むも外需下振れや円急落、金利高等に注意
2025年12月23日
生成AIが描く日本の職業の明暗とその対応策
~AIと職業情報を活用した独自のビッグデータ分析~『大和総研調査季報』2024年春季号(Vol.54)掲載
2024年04月25日
中国経済:2025年の回顧と2026年の見通し
不動産不況の継続と消費財購入補助金政策の反動で景気減速へ
2025年12月23日
高市政権の財政政策は更なる円安を招くのか
財政支出の拡大ショックは翌年の円安に繋がる
2025年12月18日

