投資家とのズレはどこにあるのか

「投資者の目線とギャップのあるポイントと事例(案)」の公表

RSS

サマリー

◆東京証券取引所(東証)で10月31日に「市場区分の見直しに関するフォローアップ会議」(フォローアップ会議)の第18回が開催された。今回は、(1)「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」に関するポイントと事例(案)、(2)企業行動規範の見直し、について議論が行われた。

◆(1)については「投資者の目線とギャップのあるポイントと事例(案)」が示され、「目指すバランスシートやキャピタルアロケーション方針が十分に検討されていない」「不採算事業の縮小・撤退の検討が十分に行われていない」など10項目が示された。本資料の確定版は2024年11月中旬を目途に公表される予定である。

◆(2)はこれまでも議論をされてきたMBO(マネジメント・バイアウト)・支配株主による完全子会社化に係る企業行動規範の見直しである。特別委員会の更なる機能発揮と株式価値算定の前提条件等の開示充実に焦点を置き、議論が行われた。なお、実務への影響が大きいため、フォローアップ会議での議論後に、東証が市場関係者と調整し、詳細な検討を行うことが示された。

このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。

同じカテゴリの最新レポート