2024年09月04日
サマリー
◆東京証券取引所(東証)で8月19日に「市場区分の見直しに関するフォローアップ会議」(フォローアップ会議)の第17回が開催された。今回は、(1)「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」に関する現状と今後の東証の施策(案)、(2)MBO・支配株主による完全子会社化に関する企業行動規範の見直し、(3)経過措置適用会社の状況、について議論が行われた。
◆(1)については、フォローアップ会議での議論の結果を反映して、8月30日に東証から成案が公表された。今後の方針として、「改革は始まったばかり」「上場企業の数ではなく質(投資者の期待に応えた企業価値向上の実現)を重視」という明確な言葉が示された。
◆具体的な対応策として投資家が期待するポイントだけではなく、投資者の目線とギャップのあるポイント・類型化した事例の公表や、毎月公表する開示企業リストの改良が挙げられている。リストの中で【検討中】の会社には一定期間を定めて【開示済】への移行を促すことが示されている。
◆(2)については濃淡のある様々な意見が出た。企業行動規範を見直すことで、実務で重要な拠り所となっている経済産業省作成の「公正なM&Aの在り方に関する指針」の公正性担保措置をさらに機能させることを主眼に置きながらも、当該指針よりも強い措置である米国並みの制度導入を期待する声があった。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
同じカテゴリの最新レポート
-
地域金融機関によるスタートアップへの資金供給(後編)
デット・ファイナンスの現状と地域金融機関に求められる対応
2026年08月24日
-
地域金融機関によるスタートアップへの資金供給(前編)
スタートアップの成長ステージとエクイティ・ファイナンスの現状
2026年08月24日
-
CGコードでの上場会社と投資家の注目点は?
CGコードのパブリックコメントの結果から読み解く
2026年08月20日
最新のレポート・コラム
よく読まれているリサーチレポート
-
26年度最低賃金改定のポイント①
高市政権はより緩慢な引上げを容認/改定内容への説明責任が焦点
2026年07月09日
-
中国経済見通し:成長率目標に早くも黄信号
12.5%追加関税の影響は限定的だが、内需が急減速
2026年07月28日
-
令和9年度介護報酬改定に向けた注目点
改革工程に掲げられた重要論点の具体化が求められる
2026年06月29日
-
26年度最低賃金改定のポイント②
全国加重平均は1,160円台(4%前後の引き上げ)に着地か
2026年07月21日
-
骨太方針のポイント① ~危機管理投資・成長投資で高成長を実現できるか
米国を上回る生産性向上ペースが必要で成長戦略の進捗管理も課題
2026年07月13日
26年度最低賃金改定のポイント①
高市政権はより緩慢な引上げを容認/改定内容への説明責任が焦点
2026年07月09日
中国経済見通し:成長率目標に早くも黄信号
12.5%追加関税の影響は限定的だが、内需が急減速
2026年07月28日
令和9年度介護報酬改定に向けた注目点
改革工程に掲げられた重要論点の具体化が求められる
2026年06月29日
26年度最低賃金改定のポイント②
全国加重平均は1,160円台(4%前後の引き上げ)に着地か
2026年07月21日
骨太方針のポイント① ~危機管理投資・成長投資で高成長を実現できるか
米国を上回る生産性向上ペースが必要で成長戦略の進捗管理も課題
2026年07月13日


