企業価値向上に向けた東証の追加策に関する動き

8月以降に追加策が検討される可能性

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サマリー

◆東京証券取引所で「市場区分の見直しに関するフォローアップ会議」(フォローアップ会議)の第15回が行われた。(1)「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」(「資本コストや株価を意識した経営」)に関する開示状況、(2)企業行動規範の見直し、(3)グロース市場の上場基準に係る検討について議論が行われた。

◆(1)「資本コストや株価を意識した経営」については、上場会社の開示率だけではなく、資本収益性・成長性とともに、市場がそれを評価しているのかをフォローアップしていくべきというメンバーの意見があった。3月決算会社のコーポレート・ガバナンス報告書がおおむね出そろう8月の状況を踏まえて、課題があれば追加策の検討がなされていく模様である。

◆(2)企業行動規範については、規範の内容のブラッシュアップに対してメンバーから幅広く意見が出されており、(3)グロース市場の上場基準では上場維持基準の見直しのみならず、グロース市場のコンセプトにまで議論が及んでおり、メンバーの意見は収斂していない。今後いっそうの議論が必要そうである。

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