2023年06月02日
サマリー
◆東京証券取引所は、プライム市場からスタンダード市場への無審査での再選択措置を2023年4月1日~9月29日の期間限定で設けている。5月に入り、この措置を活用した上場会社による移行申請が増えてきた。
◆5月末までで31社がスタンダード市場への移行を表明し、その理由で最も多いのは、社内の限りある経営資源を今後の会社の成長に集中させるためというものである。
◆移行を検討している3月末決算会社は、7月末から8月中旬にかけて発表する第1四半期の業績や外部環境などを踏まえて判断することになるのではないか。その場合、8月~9月の取締役会で決断することになり、この時期に移行表明が増えるだろう。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
同じカテゴリの最新レポート
-
CGコードでの現預金保有の検証に対する上場会社の懸念
一見対立しているようだが、通底する投資家と会社側の意見
2025年11月07日
-
非上場株式の発行・流通を活性化する方策
「スタートアップ企業等への成長資金供給等に関する懇談会」が報告書を公表
2025年10月29日
-
親子上場などに関する開示議論の再開
不十分な開示状況に対して、開示項目の記載必須化に向けた議論も
2025年10月27日

