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仮想通貨は経済・金融システムをどのように変えるのか

『大和総研調査季報』 2016年7月夏季号(Vol.23)掲載

ニューヨークリサーチセンター 研究員(NY駐在) 矢作 大祐

サマリー

本稿では、仮想通貨の特徴や発展の背景、課題や政策対応について整理し、仮想通貨が既存の経済・金融システムにどのような影響を与えるのかという点について考察する。


Fintechが関心を集める中、鏑矢的存在である仮想通貨よりもそれを支える技術であるブロックチェーンに対する期待度が高まっている。しかし、仮想通貨の発展可能性も軽視するべきではない。仮想通貨が発展したのは既存の金融システムに様々な課題が存在し、それを解決し得る一手段として期待されたからである。例えば、仮想通貨は中央主体に依存しないブロックチェーン技術という決済・送金システムに基づいており、既存の中央主体に基づく決済・送金システムに比べて低コストの決済・送金が可能となる。他方で、仮想通貨に対する期待度が相対的に高まらないのは、仮想通貨が有するリスクや限界が存在することも示している。限界とは、新たな決済・送金システムが、既存のシステムとの間に利害関係を生じさせ得ることだ。


このような可能性と限界の混在は、仮想通貨に限ったことではなく、多岐にわたるFintechに共通することである。Fintechの将来を占う上でも、仮想通貨の動向が注目される。


大和総研調査季報 2020年4月春季号Vol.38

大和総研 調査本部が、その長年にわたる知識と経験の蓄積を結集し、経済、金融資本市場及びそれらを取り巻く制度を含め、的確な現状分析に基づき、将来展望を踏まえた政策提言を積極的に発信していくとのコンセプトのもと、2011年1月に創刊いたしました。

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