2026年01月26日
サマリー
米国アセット・ウェルスマネジメント(AWM)業界は、AI等の先端テクノロジーの導入によるマーケティング・プロセス、商品・サービスのイノベーションにより既存のビジネスモデルの変革がみられる。ウェルスマネジメント(WM)業界においては、これまで富裕層とマス層というターゲット顧客によって類型化されてきたWMビジネスモデルの垣根が崩されつつある。アセットマネジメント(AM)業界においては、個別商品では、インデックス・ミューチュアルファンドからインデックスETFへの流出が顕著になっている。さらに、アクティブETFが大幅に増え従来のアクティブ運用型ミューチュアルファンドを代替し始めている。加えて、税効率が高いSMA、安価なモデルポートフォリオの残高が増加している。一方、日本では米国で見られるAWM業界のダイナミズムは見られない。メガバンクと大手携帯キャリアの連携はリテール決済基盤というAWMビジネスの将来の見込み客をグリップする意味では計り知れない影響力を持つが、レッドオーシャン(競争が激しい市場)の分野である。日本のAWMビジネスの変革には、米国で見られるAWM業界のダイナミズムが必要なのではないか。

大和総研調査本部が長年にわたる知識と経験の蓄積を結集し、的確な現状分析に基づき、将来展望を踏まえた政策提言を積極的に発信していくとのコンセプトのもと、2011年1月に創刊いたしました。
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