2024年10月18日
サマリー
◆プライム市場上場企業は2030年までに女性役員比率を30%以上とすることを目指すこととされている。また、機関投資家も投資判断や議決権行使において、女性役員比率を考慮している。
◆TOPIX500構成企業(2024年6月末時点)493社における取締役、監査役、執行役の女性比率を集計・分析したところ、女性役員比率は平均で19%となっていた。ただし、社内取締役に限ると女性比率は4%であり(社外取締役の女性比率は37%)、社内取締役の女性比率を高めていくことが今後の課題の一つと考えられる。
◆女性役員比率以外の企業の多様性指標について、平均して女性管理職比率が10%、男性の育児休業取得率が74%、男女間賃金格差が72%となっていた。女性が働きやすい環境を整備し、女性役員を増やしていき、女性役員が増えることで多様な視点から女性が働きやすい環境の整備がさらに進むというサイクルを円滑に回していくことが重要だろう。
◆女性役員比率の高い企業グループほど、ROE(自己資本利益率)、PBR(株価純資産倍率)などの値が高かった。女性役員比率の向上に伴い、多様な視点に基づく経営の実施や、女性が働きやすい環境の整備により、企業の価値向上、持続的成長が実現することが期待される。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
同じカテゴリの最新レポート
-
日本の上場企業における女性管理職比率と男女間賃金格差の現状と変化
有価証券報告書における情報開示の義務化から3年を経て
2026年10月23日
-
サステナブル投資に反転と深化の兆し
インベストメントチェーンの変化を複数のアンケート結果が示唆
2026年10月21日
-
生物多様性条約第17回締約国会議の注目点
初回グローバルレビューで問われる、目標達成への道筋
2026年10月09日
最新のレポート・コラム
よく読まれているリサーチレポート
-
日本の長期金利、2035年に5%台の可能性
2035年に3.5~4.2%程度で、海外保有拡大で1%pt超の上乗せも
2026年10月16日
-
増える高齢富裕層とその地域分布
高齢富裕層はどこにいるのか、その資産は今後どこへ向かうのか
2026年10月01日
-
金利上昇と「資本コストや株価を意識した経営」
金利上昇による資本コスト上昇は限定的だが引き続き要注視
2026年10月13日
-
預貸率における地域間格差
東京都への一極集中と地域金融機関に期待される対応
2026年10月02日
-
飲食料品の消費減税による消費行動への影響
買い控え・反動増は限定的。外食支援策は実態を見極めた対応を
2026年10月19日
日本の長期金利、2035年に5%台の可能性
2035年に3.5~4.2%程度で、海外保有拡大で1%pt超の上乗せも
2026年10月16日
増える高齢富裕層とその地域分布
高齢富裕層はどこにいるのか、その資産は今後どこへ向かうのか
2026年10月01日
金利上昇と「資本コストや株価を意識した経営」
金利上昇による資本コスト上昇は限定的だが引き続き要注視
2026年10月13日
預貸率における地域間格差
東京都への一極集中と地域金融機関に期待される対応
2026年10月02日
飲食料品の消費減税による消費行動への影響
買い控え・反動増は限定的。外食支援策は実態を見極めた対応を
2026年10月19日


