「新しい資本主義」が掲げるサーキュラーエコノミーへの移行

国際ルール形成への関与とESG投資の促進

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2024年07月16日

サマリー

◆2024年6月21日に閣議決定された「新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画 2024年改訂版」では、「GX・エネルギー・食料安全保障」の中で「循環経済(サーキュラーエコノミー)への移行」が示された。この具体的な取り組みの1つに「循環経済に関する国際ルール形成及びESG投資の促進」が挙げられている。

◆ESG投資の促進に関しては、投資家が企業のサーキュラーエコノミーへの移行に向けた取り組みを評価できる環境を整え、取り組みを行っている企業に適切な資金供給が行われることが期待されている。

◆サーキュラーエコノミーへの移行の一義的な目的は環境課題への対応だが、欧州を中心に、これを自国の経済成長や産業競争力の強化につなげようとする動きも活発である。日本も国際ルール形成に積極的に関与していく必要がある。

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