SDGs推進による地域活性化と直接金融支援
地域金融機関が関わるリスクマネー供給の現状
2019年06月19日
サマリー
◆地方は人口減少や経済縮小といった課題に直面し、政府は地域活性化に向けた取り組みを進めている。このような中、社会的課題の解決と経済成長の両立を目指すSDGsは地域活性化に向けた取り組みとの親和性が高く、地域活性化の原動力になると期待されている。
◆地域活性化に重要な役割を果たす地域事業者が事業を通じてSDGsに貢献できるよう、地域金融機関を中心とした金融支援が重要であることが、環境省や内閣府などの議論で指摘されている。
◆経済産業省・関東経済産業局が実施した「中小企業のSDGs認知度・実態等調査」によると、SDGsを推進する有効な支援策として直接金融支援が挙げられた。SDGs達成に取り組む地域事業者に対して直接金融支援ができれば、地域活性化も促進される可能性がある。
◆地域での直接金融の例として、地域銀行系のベンチャーキャピタル等が地域活性化を目的に地域事業者を支援するファンドを組成している。このようなファンドがSDGsの視点で地域事業者に投融資を行うことで、持続的な地域活性化につながるものと期待される。
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