欧州ガス市場の自由化と日本への示唆②

競争原理の導入と最終需要者の便益の向上(3ヵ国編)

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2014年07月14日

サマリー

◆今回の調査では、自由化のステージが異なっているイギリス、フランス、イタリアを対象にした。


◆EU編において記述してきた通り、欧州各国では、ガス市場の自由化の進展とは裏腹に、近年、ガス料金は上昇してきた。自由化のステージが異なる上記3ヵ国においても、自由化に対する議論の進展が異なっている。


◆イギリスでは、自由化の流れに変化はないと考えられるが、ガス市場の規制機関が自由化の検証を迫られている状況にある。


◆フランス、イタリアではEU主導のエネルギー自由化に疑問が呈され、ガス・システムの統合モデルへの回帰を議論している模様である。


◆本稿では、3ヵ国のこれまでの自由化の流れと、現状、規制当局、ガス事業者、最終利用者が直面している課題について整理し、日本への示唆を提示する。

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