2008年05月26日
サマリー
中東や中国・ロシアなどの政府が国家資産を国際的に運用するソブリン・ウェルス・ファンド(SWF)と呼ばれる投資家が、経営危機に陥った欧米金融機関へ巨額の出資をするなどして注目を集めている。
原油高によって資産規模を急激に膨張させているだけでなく、運用対象が株式やヘッジファンドなどに拡大しており、市場に与える影響は軽視できない。
国家のファンドであることから、政治的な目的で投資をして、国際的な摩擦を惹き起こすことが懸念され、何らかの規制ガイドラインが必要ではないかとの声が欧米からは上がっている。また、一部のSWFは、欧米の年金基金並みに株主権を積極的に行使しており、物言う投資家としても存在感を強めている。
わが国においてもSWFの創設を検討されているところである。
原油高によって資産規模を急激に膨張させているだけでなく、運用対象が株式やヘッジファンドなどに拡大しており、市場に与える影響は軽視できない。
国家のファンドであることから、政治的な目的で投資をして、国際的な摩擦を惹き起こすことが懸念され、何らかの規制ガイドラインが必要ではないかとの声が欧米からは上がっている。また、一部のSWFは、欧米の年金基金並みに株主権を積極的に行使しており、物言う投資家としても存在感を強めている。
わが国においてもSWFの創設を検討されているところである。
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