2015年10月23日
サマリー
◆BCGモデル、GEモデル、成長戦略キューブの有機的な組み合わせが事業ポートフォリオの多面的な検討を可能とし、結果として深い考察につながる。
◆BCGモデルの活用に際してはコーポレートガバナンス・コードを念頭に、事業規模の測りかたや各ブロックにおけるラベルの貼りかたなどに工夫が必要であろう。
◆GEモデルでは縦軸、横軸ともに企業としての意思を反映させやすい反面、恣意的な判断が入り込む余地もあり細心の注意が求められる。
◆中核技術(サービス)、立地(地域)、事業の3軸により構成される成長戦略キューブの活用を通じて半強制的に価値創造プロセスを因数分解し、自社における付加価値の本質を炙り出したい。
◆事業ポートフォリオ検討のフレームは「正しきインビジブル統制」の一部と理解される。目的に応じてこれらを有効に活用することで、取締役会や経営会議などの各種会議体の審議を活性化することが欠かせない。
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