サマリー
◆イノベーションは、①リニアなイノベーション、②組換え型イノベーション、③カテゴリー創出型イノベーション、という3つに分類される考え方がある。この類型に従えば、新しいセグメントを創造する「カテゴリー創出型」は企業にとって最も盤石なポジションを確立できるものと言え、最近日本企業においても事例が増えてきている。
◆カテゴリー創出型イノベーションとみられる業種も規模も多様な7つの日本企業の事例を分析すると、いずれもこれまでの固定観念を否定するところから新たなマーケットを発見していった。すなわち、「一段広い視野」で物事を観察した結果を基に、「一段高い視座」から自分たちの志を明確にすることで、これまでの常識を超えた「一段大きい価値」を実現した、という一連のプロセスをたどっている。
◆一番のポイントは、このプロセスの起点、すなわち日常的な競争ステージの内部の視点から脱却し、その外側も含めた事業環境全体を「俯瞰する」ことができるかどうかである。カテゴリー創出型イノベーションは「俯瞰する」ことから始まるのである。
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