CISA が初の国際戦略を発表

DIR SOC Quarterly vol.10 2025 winter 掲載

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2025年01月22日

  • デジタルソリューション研究開発部 DIR SOC Quarterly執筆者一同

サマリー

◆CISA(Cybersecurity and Infrastructure Security Agency)は米国国土安全保障省の外局であり、その使命はサイバーおよび物理的インフラに対するリスクを低減することである。米国政府のサイバーセキュリティを担当し、重要インフラのセキュリティとレジリエンスに関する国家的な調整役を務めている。

◆重要インフラは密接に結びつき、相互に依存しているために外部からの影響に脆弱になっているため、米国は以前から重要インフラのセキュリティやレジリエンスを重視していた。現代では重要インフラの接続先・依存先に海外の資産なども含まれるため、重要インフラのリスクは国境を越えて分散している。

◆そこで、2024年10月29日に発表された『2025-2026 CISA International Strategic Plan』は、以前の通りセキュリティやレジリエンスの重要性を継承しつつ、さらにその強化に向けてどのように国際的パートナーと積極的に関与していくかに焦点を当てている。

◆CISAの取り組みは基本的に米国の国家安全保障や経済、外交政策に沿ったものではあるが、部分的には日本にとっても重要であるとともに、今後の日本の政策の見通しを立てる材料となる。

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