ファイアーウォール規制の見直し

情報授受規制を緩和する一方、弊害防止措置の実効性を強化

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  • 金融調査部 主任研究員 金本 悠希
  • 金融調査部 主任研究員 横山 淳
  • ニューヨークリサーチセンター 主任研究員(NY駐在) 鈴木 利光
  • 小林 章子

サマリー

◆2021年6月18日、金融審議会 市場制度ワーキング・グループが、国内顧客に関する銀証ファイアーウォール規制等の見直しに関する報告書を公表した。

◆報告書は、金融グループ内の銀行・証券会社間における顧客(「上場企業(グループ)等」に限る)の非公開情報等の共有禁止等の方法について見直す一方、弊害防止措置として、顧客情報管理、利益相反管理、優越的地位の濫用防止の実効性確保を提言している。

◆今後制度の詳細が検討されることになるが、金融サービスの顧客が適切に情報共有の可否を判断でき、その意向が反映されるよう、顧客の目線に沿った制度とする必要がある。

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