バーゼル規制の「崖」:平成26年問題

平成26年6月末を境に銀行の保有株式、証券化商品のリスクウェイト が上昇

RSS

サマリー

◆2014年(平成26年)6月末に到来する(バーゼルⅡ規制の)経過措置終了を境に、邦銀の保有株式及び証券化商品のリスクウェイトが大きく上昇する可能性が指摘されている。規制導入から既に5年以上経過しているにもかかわらず、対象資産の多くは未だ具体的な対策がなされていないのが真相のようだ。

◆経過措置対象資産をすぐに売却することは難しく、バーゼル規制の「崖」を回避することは容易ではなさそうだ。本年(2013年)3月末から導入されるバーゼルⅢ規制においても、多くの経過措置が用意されているが、本格導入に向けて計画的な資本政策が求められる。

このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。