バーゼルⅡの影響度調査

自己資本比率は上昇

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  • 吉井 一洋

サマリー

◆バーゼル銀行監督委員会は、2006年5月24日に、バーゼルⅡの内部格付手法における負担調整措置の内容を決定した。具体的には、信用リスク・アセット額の合計を1.06倍して分母に算入する措置をそのまま維持することとした。

◆上記の決定は、2005年末に行われた第5回定量的影響度調査(QIS5)の結果を受けてのものである。

◆同時に、QIS5の結果の概要も公表した。QIS5では、バーゼルⅡの適用により、銀行の最低所要自己資本は、現行規制よりも少なくて済む、即ち自己資本比率が上昇するとの結果が得られた。

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