会計基準コンバージェンスの現状

会計基準の「統合」と「相互承認」

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2005年05月31日

サマリー

◆ EU による国際会計基準の採用や、FASB(米国財務会計基準審議会)とIASB(国際会計基準審議会)との会計基準の統合に向けた合意以降、国際的な会計基準の収斂(convergence)が着実に進行している。国際会計基準の採用国は増加し、FASB とIASB との会計基準の統合に向けた検討も具体的な成果を挙げ始めている。

◆ 他方、わが国の会計基準をめぐっては、2007年以降、日本企業がEUで資金調達を行う際に国際会計基準と同水準の開示が必要とされる、いわゆる“2007年問題”が目前に迫っている。そんな中、IASB との間で差異の縮小に向けた共同プロジェクトが立ち上がるなど、新しい動きも出始めた。

◆ 本稿では、国際会計基準を中心に進む会計基準の収斂について、その現状をまとめる。

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