会計基準の同等性評価への金融庁等のコメント

EUで進む第三国GAAPの同等性評価プロジェクト(2)

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2005年01月05日

サマリー

◆ 2007年から、EUで公募又は上場するEU域外企業に対して、IAS/IFRS(国際会計基準/国際財務報告基準)又はこれと同等と認められる会計基準による連結財務諸表の作成が義務付けられる。
◆ これに伴い、EUでは、日本を含む第三国GAAPと国際会計基準との同等性を評価するプロジェクトが進行している。IAS/IFRSと同等と認められる会計基準に基づき作成された財務諸表は、現在と同じようにEUにおいて利用できるため、同プロジェクトでは、日本の会計基準を含む第三国の会計基準がIAS/IFRSと同等性を有するか判断される。
◆ CESR(欧州証券規制委員会)では、第三国GAAPの同等性評価を行うにあたって、基本的な考え方をまとめたコンセプト・ペーパー案を公表した。これに対し、2004年12月、わが国の金融庁及びASBJはコメントを提出している。本稿では、CESRが公表したコンセプト・ペーパー案の概要を紹介しつつ、金融庁及びASBJによるコメントの内容をまとめる。

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