トランプ大統領、就任初日の大統領令

「エネルギー解放」・「不法移民の阻止」が中心で、「通商」はゼロ

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2025年01月27日

  • ニューヨークリサーチセンター 主任研究員(NY駐在) 鈴木 利光

サマリー

◆2025年1月20日、トランプ大統領が就任した。

◆就任後最初のプレスリリースによると、第二次トランプ政権の最重要事項に、「米国第一の通商政策」、「米国のエネルギーの解放」、「不法移民の阻止(国境警備の強化)」、の三点がある。

◆このうち、「米国のエネルギーの解放」と「不法移民の阻止(国境警備の強化)」に関連する大統領令は、就任初日の時点でそれぞれ5本ずつ公表された。

◆これに対して、同じく第二次トランプ政権の最重要事項のうち、「米国第一の通商政策」に関連する大統領令は、少なくとも就任初日の時点ではゼロであった。

◆そのため、メキシコ、カナダ、中国の三カ国に対する関税措置が2月1日に公表されるのかどうかが今後の注目点になろう。

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