サマリー
足元で雇用者数の増加ペースは加速しているが、賃金上昇率に表される質の改善には至っていない。同様に、失業率は低下しているものの、失業期間が1年以上の超長期失業者が全体の約3割を占めるなど、質の悪化は解消されていない。一方、高齢者と若者では置かれている状況が異なり、後者の方がやや厳しいといえよう。
雇用創出を巡っては、米国内と海外の争いだけでなく、米国内の争いも激しくなっており、いかに雇用を生み出す企業を誘致できるかを競っている。その結果、企業にとって優位な労働市場がしばらく続くとみられる。米国は今後どう変わるか、そして変われないのか。労働問題の観点から展望する。

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