サマリー
◆2020年9月の全国コアCPI(除く生鮮食品)上昇率は前年比▲0.3%と市場予想(同▲0.4%)を上回った。物価の基調を示す新コアコアCPI(除く生鮮食品、エネルギー)上昇率は前年比横ばいとなった。総務省によれば、Go Toトラベル事業の影響を除いた上昇率はコアCPIで前年比横ばい、新コアコアCPIで同+0.3%となった。
◆コアCPIを品目別に見ると、ガソリンや灯油での前年比のマイナス幅が縮小した一方、原油価格の変動が遅れて反映される電気代は春頃の原油安の影響から伸び率が低下した。エネルギー全体で見れば、6月以降の押し下げ幅の縮小が一服した。サービスでは「宿泊料」が前年比▲30.0%と、前月に続き大幅なマイナスとなった。
◆先行きの全国コアCPIの前年比伸び率はマイナス圏での推移となろう。内閣府によれば、2020年4-6月期のGDPギャップは▲10.2%と大幅な需要不足であり、足元で景気の回復ペースも緩やかなことから、当面は物価上昇圧力の弱い状態が続くとみられる。10月以降は消費増税等の押し上げ効果(前年比+0.3%pt程度)の剥落やGo Toトラベル事業の東京都発着の旅行への適用拡大により、前年比のマイナス幅が急拡大する可能性が高い。
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