1. トップ
  2. レポート・コラム
  3. 経済分析
  4. 日本
  5. 2020年7月全国消費者物価

2020年7月全国消費者物価

コアCPIの前年比は2ヶ月連続で横ばい

2020年08月21日

経済調査部 エコノミスト 岸川 和馬

経済調査部 エコノミスト 山口 茜

サマリー

◆2020年7月の全国コアCPI(除く生鮮食品)は前年比+0.0%と市場予想(同+0.1%)を下回り、2ヶ月連続で横ばいとなった。物価の基調を示す新コアコアCPI(除く生鮮食品、エネルギー)の前年比は+0.4%と前月から横ばいだった。

◆コアCPIを品目別に見ると、ガソリンなどのエネルギー価格において前年比のマイナス幅が縮小したほか、「外国パック旅行費」が前年比でプラス転換したことなどが全体を押し上げた。他方で「高速自動車国道料金」が全体を押し下げたが、これは6月下旬から再開された高速道路利用料の休日割引措置の効果が7月に全面的に表れたためだろう。また、耐久消費財では「携帯電話機」の前年比伸び率がマイナスに転じた。

◆先行きの全国コアCPIの前年比はエネルギー価格上昇の影響もあり、9月までは0%前後で推移するとみている。10月以降は消費増税などの押し上げ効果(+0.3%pt程度)の剥落により、マイナス圏で推移する可能性が高い。緊急事態宣言の全面解除や政策効果もあって景気は5月頃に底打ちしたとみられる。景気の回復ペースは緩やかにとどまり、マクロの需給バランスの悪化による物価の下押しは続くだろう。

このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

執筆者のおすすめレポート