サマリー
◆11月の生産指数は前月比▲0.9%と2ヶ月連続で低下し、おおむねコンセンサス(同▲1.0%)通りの結果となった。10月は台風19号の影響などによって大幅に低下したが、11月も回復には至らなかった。出荷指数も同▲1.7%と2ヶ月連続で低下している。在庫指数も高止まりしており、需要の弱さがうかがえる。
◆製造工業生産予測調査によると、12月の生産指数は前月比+2.8%、2020年1月は同+2.5%と見込まれている。しかし、計画のバイアスを補正した12月の生産指数(経済産業省による試算値、最頻値)は同+0.4%と試算されている。在庫水準の高さや外需の弱さを考慮すると、当面の生産は低水準で推移するだろう。
◆2020年1月10日に公表される11月景気動向指数の一致CIは前月差+0.2ptと予想する。この数値を前提とすると、基調判断は4ヶ月連続で「悪化」となる。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
同じカテゴリの最新レポート
-
2025年9月機械受注
製造業からの受注額の大幅増で民需(船電除く)は3カ月ぶりに増加
2025年11月19日
-
世界が再注目、実現に動き出すソブリンAI
日本のAI基本計画が描くデータ主権と技術的自立への道筋
2025年11月19日
-
2025年7-9月期GDP(1次速報)
6四半期ぶりのマイナス成長だが景気の緩やかな回復基調は継続
2025年11月17日

