2年連続のマクロ経済スライド実施見込み
2020年度の公的年金支給額の見通し
サマリー
◆公的年金の支給額は、毎年度、賃金や物価などの変動率をもとに改定される。その根拠となる賃金や物価の変動率は過去数年の値を用いるため、現時点で公表されている統計を用いて、2020年度の年金改定率はある程度推計できる。
◆大和総研にて現在入手可能な情報をもとに2020年度の年金支給額の改定率を推計したところ、2020年度もマクロ経済スライドを実施できる公算が大きいことがわかった。賃金や物価をもとにした年金額の改定率は+0.3%~+1.0%と推計され、そこから推計▲0.2%の「マクロ経済スライド」が行われる。このため、2020年度の年金支給額(名目額)は2019年度と比べ+0.1%~+0.8%となる見込みである。
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