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2018年10月鉱工業生産

自然災害の影響が剥落し反発。均して見ても増加傾向

2018年11月30日

経済調査部 研究員 廣野 洋太

小林 俊介

サマリー

◆10月の生産指数は前月比+2.9%と2ヶ月ぶりに上昇し、コンセンサス(同+1.2%)も上回った。9月は台風21号や北海道胆振東部地震の影響があった他、関西国際空港の閉鎖や欧州での燃費基準改正による自動車販売の不調など輸出においても特殊要因があり、生産が下振れしていたが、10月は反動が出た。9、10月の平均値を見ると8月比+1.1%と均して見ても生産は堅調である。なお、先行きを製造工業生産予測調査で見ると、11月:前月比+0.6%、12月:同+2.2%となっている。ただし、11月の先行き試算値(生産計画のバイアスを補正した値)は同▲2.1%であり、先行きの基調は強くはない。

◆業種別では、汎用・業務用機械工業や電子部品・デバイス工業などが上昇した。品目別ではコンベヤ、アクティブ型液晶パネル(中・小型)などが上昇に寄与した。汎用・業務用機械工業は高水準の生産を維持しているものの上昇ペースは鈍化している。2018年に入り、在庫が増加傾向である点にも留意したい。電子部品・デバイス工業についても8月ごろから増勢が鈍化している。

◆出荷指数と在庫指数を見ると、出荷指数が前月比+5.4%と大幅に上昇した一方で、在庫指数は同▲1.4%と単月で見れば明るい内容となった。ただし、9月、10月の平均値を見ると、出荷指数が8月比+0.6%、在庫指数が同+0.5%である。出荷は小幅増であった一方、在庫は災害の影響などで積み上がった分を消化しきれていない可能性がある。

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