サマリー
◆2018年2月の企業関連の指標を見ると、鉱工業生産指数は、前月から横ばいとなった。他方、機械受注(船舶・電力を除く民需)は、前月比+2.1%と2ヶ月連続で増加した。非製造業(船舶・電力を除く)は横ばいであったが、製造業(同+8.0%)が全体を押し上げた。製造業の受注は、1-3月期は前期比▲7.0%の見込みであるが、1-2月の実績に基づくと、1-3月期は前期比でプラスの着地となることが確実とみられる。一方、非製造業は足下で横ばい圏の推移となっているものの、1-3月期は6四半期ぶりのプラス着地となる可能性がある。
◆2018年2月の家計調査によると、実質消費支出は季節調整済み前月比▲1.5%と2ヶ月ぶりに減少した。1月の消費支出が比較的大きな増加(2017年12月比+2.8%)であった反動もあり、実質消費支出は、一進一退の推移を続けている。他方、2月の完全失業率(季節調整値)は前月から0.1%pt上昇し2.5%となった。また、有効求人倍率(季節調整値)は前月から0.01pt低下し1.58倍、正社員の有効求人倍率(季節調整値)は前月から横ばいの1.07倍となった。
◆今後発表される経済指標では、5月16日発表予定の2018年1-3月期GDP(一次速報)に注目したい。1・2月の基礎統計に基づけば、1-3月期の実質GDP成長率は、内・外需の弱さを受けて鈍化するとみている。2017年10-12月期に成長のけん引役となった内需では、特に個人消費に注目している。総消費動向指数や消費総合指数の1・2月の結果を踏まえると、1-3月期の個人消費は10-12月期の伸びを下回る可能性が高い。また、外需も力強さに欠ける内容となり、前期比マイナスとなる可能性も考えられる。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
同じカテゴリの最新レポート
-
2025年12月貿易統計
主力の米国向け自動車の回復が一巡、25年は資源安で赤字幅縮小
2026年01月22日
-
「飲食料品の消費税ゼロ」「消費税一律5%」の費用対効果と必要性
消費減税ではなく、給付付き税額控除の導入を進めるべき
2026年01月21日
-
「飲食料品の消費税ゼロ」の経済効果
世帯あたり年8.8万円の負担軽減になり個人消費を0.5兆円押し上げ
2026年01月20日
最新のレポート・コラム
よく読まれているリサーチレポート
-
中国によるレアアース・レアメタルの輸出規制は日本の実質GDPを1.3~3.2%下押し
供給制約により、自動車産業を中心に生産活動の低迷が懸念される
2025年12月05日
-
2026年の日本経済見通し
1%弱のプラス成長を見込むも外需下振れや円急落、金利高等に注意
2025年12月23日
-
生成AIが描く日本の職業の明暗とその対応策
~AIと職業情報を活用した独自のビッグデータ分析~『大和総研調査季報』2024年春季号(Vol.54)掲載
2024年04月25日
-
中国経済:2025年の回顧と2026年の見通し
不動産不況の継続と消費財購入補助金政策の反動で景気減速へ
2025年12月23日
-
高市政権の財政政策は更なる円安を招くのか
財政支出の拡大ショックは翌年の円安に繋がる
2025年12月18日
中国によるレアアース・レアメタルの輸出規制は日本の実質GDPを1.3~3.2%下押し
供給制約により、自動車産業を中心に生産活動の低迷が懸念される
2025年12月05日
2026年の日本経済見通し
1%弱のプラス成長を見込むも外需下振れや円急落、金利高等に注意
2025年12月23日
生成AIが描く日本の職業の明暗とその対応策
~AIと職業情報を活用した独自のビッグデータ分析~『大和総研調査季報』2024年春季号(Vol.54)掲載
2024年04月25日
中国経済:2025年の回顧と2026年の見通し
不動産不況の継続と消費財購入補助金政策の反動で景気減速へ
2025年12月23日
高市政権の財政政策は更なる円安を招くのか
財政支出の拡大ショックは翌年の円安に繋がる
2025年12月18日

