サマリー
◆2016年7月の全国コアCPI(除く生鮮食品、以下コアCPI)は前年比▲0.5%となり、市場コンセンサス(同▲0.4%)を小幅に下回った。コアCPIは5ヶ月連続の前年比マイナスと弱い動きが続いており、日本銀行の2%のインフレ目標や政府の目指す「デフレ脱却」には程遠い状況にある。
◆2016年8月の東京都区部コアCPI(中旬速報値)は、前年比▲0.4%(7月:同▲0.4%)と6ヶ月連続のマイナスとなった。前月からの寄与度の変化を確認すると、「耐久消費財」と「サービス」が押し下げに寄与した一方、「半耐久消費財」と「コア非耐久消費財(除く生鮮食品)」が押し上げに寄与した。
◆先行きのコアCPIの前年比は、引き続き円高(物価押し下げ要因)と2月半ば以降の原油高(物価押し上げ要因)という逆方向の影響がせめぎ合う中で、マイナス圏での推移がしばらく続くと想定している。また、足下で、2015年末以降の円高の影響が顕在化し始めている点に注意したい。当社は、コアCPIが明確にプラス転換する時期は年末以降になるとみている。
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