サマリー
◆【概況】生産は予想外の低下:2012年7月の生産指数は、予想外に低下して、弱含むなど先行き不透明感を高める内容であった。生産指数の季節調整済み前月比は▲1.2%と2ヶ月振りのマイナスとなり、市場コンセンサスを下回った。当社は、事前の生産計画と市場コンセンサスがプラスであったなか、生産がマイナスになった今回の結果をネガティブに捉えている。出荷は前月比▲3.6%と3ヶ月連続の低下となり、減少傾向が強まった。在庫指数は、出荷の低下を背景に、一部業種で在庫が積み上がっているとみられ、前月比+2.8%と3ヶ月振りのプラスとなった。
◆【業種別の動向】幅広い業種の生産が低下:2012年7月の生産を業種別にみると、速報値が公表されている16業種中12業種の生産が低下した(2012年6月は10業種が低下)。生産が低下した業種で注目されるのは「電子部品・デバイス」、「一般機械」、「鉄鋼」である。他方、生産が拡大した業種では「情報通信機械」が目立つ。これは、「携帯電話」などのスマートフォン関連の生産がプラスに作用したためと考えられる。
◆【今後の見通し】産の下振れリスクが強い:生産の先行きは、底堅く推移する内需が支えとなり、総じて横ばい圏での動きが続くと見込む。ただし、海外経済減速に伴う輸出向け出荷の鈍化、一部業種で目立つ在庫の積み上がりなど、前月よりも下振れリスクが強まっている。
◆【製造業の売上動向】7-9月期は3四半期振りのマイナスの公算:鉱工業生産と企業物価指数の動向から判断すると、製造業の2012年4-6月期の売上高(財務省法人企業統計ベース、前年比)は2四半期連続のプラスとなろう。他方、今回発表された生産指数と製造工業生産予測調査に基づくと、2012年7-9月期の売上高は3四半期振りのマイナスとなる公算が大きい。
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