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1月鉱工業生産~生産は堅調に推移

製造業の売上動向は改善へ

2012年02月29日

金融調査部 主任研究員 長内 智

サマリー

【概況】生産は震災後で最も高い水準:2012年1月の生産は、タイの大洪水で落ち込んだ生産を取り戻す動きが押し上げに寄与し、堅調な推移が継続した。生産指数の季節調整済み前月比は+2.0%と2ヶ月連続のプラスとなり、市場コンセンサスを上回った。今回、生産水準が2011年8月を上回って東日本大震災後で最も高くなった点にも注目したい。製造工業生産予測調査に基づくと、2012年3月の生産は震災直前の2011年2月の水準を超える公算である。

【業種別の動向】輸送機械にエコカー補助金の効果:2012年1月の生産を業種別にみると、速報値が公表されている16業種中12業種の生産が拡大した。生産の拡大が目立つ業種は、「情報通信機械」、「輸送機械」である。エコカー補助金の効果については、「乗用車」の出荷指数が前年比+18.1%と大きく拡大したことからも確認できる。

【今後の見通し】生産は回復軌道を辿る:生産の先行きは、震災の復興需要やエコカー補助金といった国内要因が下支えとなり、回復軌道を進むと考えている。業種別では、「輸送機械」の生産動向が注目される。これは、足下で堅調な米国向け自動車輸出やエコカー補助金の復活に伴う国内新車販売台数の増加が、「輸送機械」の生産拡大に作用すると考えるためである。

【製造業の売上動向】先行きは改善傾向:今回発表された鉱工業生産と企業物価指数の動向から判断すると、2011年10-12月期の売上高は悪化するが、2012年1-3月期は改善傾向を示す見込みである。また、2月28日に公表された内閣府の調査によると、製造業の2012年度の需要見通しは前年度比+1.6%となり、企業は需要が引き続き安定的に回復することを見込んでいる。

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