サマリー
◆マッタレッラ大統領は、大権を発動し、IMF元高官のカルロ・コッタレッリ氏をテクノクラート暫定政権の首相に指名し、組閣を命じた。五つ星運動のディ・マイオ党首、同盟のサルヴィーニ党首はこの決定に反発し、大統領への弾劾手続きをちらつかせるなど睨み合いの状態が続いている。
◆ディ・マイオ党首とサルヴィーニ党首は、何とか再選挙を避けたい意向もあり、大統領に対して新たな組閣の提案・再調整を模索している。ただ両党首の意見はかみ合わず、一部、内輪揉めの様相も呈している。
◆イタリアの多くの有権者は、前民主党政権への幻滅が強く、極端な財政拡大、反EU路線など合理的な政策とはいえないものの、庶民の実感に近いところで訴えるポピュリズム政党への支持は衰えないという。連立政権発足が白紙に戻った5月28日は、債券利回りが急騰するなど、イタリア金融市場は警戒を強めていた。再選挙となれば、ポピュリズム政党が大幅な議席増となり、ユーロやEU離脱の国民投票の実施が現実味を帯びることで、イタリアの金融市場は再び警戒感を強めるとみている。
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