サマリー
◆新型コロナウイルス蔓延の影響で、多くの国で観光業界が苦境に陥っている。ミャンマーも例外ではなく、外国人の入国規制で外国人旅行者数は激減、ホテル、レストラン、観光ガイド等の観光関連で働く人々には厳しい日常が続いている。軍事政権で国が閉鎖状態であった時代には、年間80万人程度だった外国人旅行者数は、2011年の対外開放政策以降、順調に増加し、2019年は440万人に達していただけに残念である。
◆しかし、こうした一方で、観光資源の有効活用に向けた観光インフラ整備に目を向けると、政府による重点的な取り組み効果もあり、道路・交通機関の整備、ホテルや観光ガイドの増加等、毎年、着実な成果をあげ、以前と比較して、より良い観光サービスを提供できる環境に向かっている。
◆ミャンマー経済は、依然として、経済発展の初期段階にとどまっており、農産品、繊維製品などの輸出で外貨を稼ぐのが主である。資金、人材、設備、ノウハウ等の不足により本格的な工業化には、まだ、時間を要するとみられる。
◆このため、観光産業の果たす役割は大きく、今後、観光インフラに関係するハード、ソフト両面での様々な供給面での取り組みが、外国人旅行者による観光需要回復によって報われ、ミャンマー観光産業が、外貨獲得の重要なツールとして機能していく未来が来ることを期待したい。
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