サマリー
◆アルゼンチンは為替レートの下落と債務負担増大のスパイラル、更には為替レート下落と外貨準備減少のスパイラルに直面している。同国国民は左派政権の復帰を許すことで、これらスパイラルを悪化させ、再度のデフォルトを引き寄せようとしている。地下鉄運賃引き上げに端を発するデモが暴動に発展したチリを含め、中南米を中心に政策の左傾化、財政赤字の拡大、債務問題の深刻化などを懸念せざるを得ない状況になりつつあるように思える。
◆債務問題の本丸といえば中国である。債務GDP比が再上昇を始めた同国において、景気と債務のトレードオフが解決に向かう目処は立っていない。本質的には工業化を終えた中国にあって比較的高い成長率へのこだわりを捨てない政府のスタンスゆえのジレンマである。
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