サマリー
◆ミャンマーの通信環境は2012年頃までは極めて悪い状況にあった。電話による日本からのコンタクトに際しても、つながらないことがしばしばで、また、仮につながったとしても、途中で切れたり、音声が極めて悪かったりしたため会話が成立しないことも珍しくなかった。そのため、ミャンマーとのビジネスにあっては、通信環境の悪さが悩ましい問題の一つとなっていた。
◆しかし、この状況に変化が出始めたのは、2013年あたりからである。その大きな理由は、ミャンマー政府が、ノルウェーのテレノールとカタールのオレドーに通信免許を与えたこと、KDDIがミャンマー郵便公社に技術支援を開始したこと等である。外国企業主導で、急速に通信インフラ整備が行われ、ミャンマーの通信環境は劇的に改善してきている。
◆現在、携帯電話に関しては、ミャンマー国内の主な地域では利用可能となっている。また、アジア圏でも利用可能なケースが増えてきている。通信の安定性も増してきておりビジネスでも利用可能なレベルにまでなってきている。携帯電話以外では、ブロードバンドインフラ整備への投資が積極的に行われ始めており、インターネットは、年々、速度が速くなってきている印象である。
◆ミャンマーは、他のアジアの国々と比較するとインターネットの普及率は、まだまだ低く、今後の拡大余地は極めて大きい。この点に注目して、外国企業を含め多くの企業がインターネットサービス・プロバイダーのライセンスを取得して、ブロードバンド市場に参入してきている。
◆通信インフラ整備への投資は継続しており、今後、ミャンマーの通信環境は更に改善が進み利便性が増すであろう。人々の生活を豊かにしてビジネスの効率性を高めていくことが期待される。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
同じカテゴリの最新レポート
-
ブラジル:右派政権発足の場合、何が変わるのか
市場志向を強めつつ、社会的包摂を維持するフラビオ氏、外交は実利重視か
2026年10月08日
-
ドル高・米金利上昇への転換で問われる新興国通貨の耐性
耐性は、メキシコ、マレーシア、ブラジルで比較的高い
2026年10月05日
-
ASEAN5、消費格差の原因は?
外需と雇用・所得、金融環境、財政支援と家計バランスシート
2026年08月31日
最新のレポート・コラム
よく読まれているリサーチレポート
-
国税庁が非上場株式評価の方向性を公表
簿価純資産と収益力で評価する「残余利益方式」に統一の方向
2026年09月08日
-
GPIF経営委員会の8月開催が意味すること
基本ポートフォリオ見直しに向けて第一歩を踏み出したのか
2026年09月01日
-
日米協調介入は円安の是正にどこまで効果を発揮したのか?
更なる介入の合理性は低下。レジーム転換の有無が今後の焦点に
2026年09月14日
-
コーポレートガバナンス・コード改訂の焦点
企業の自律的な判断と実質を伴う説明が問われる
2026年08月27日
-
第230回日本経済予測(改訂版)
円安・金利上昇下の日本経済と成長力強化への課題①AI活用による経済への影響、②資産市場と経済の好循環、を検証
2026年09月08日
国税庁が非上場株式評価の方向性を公表
簿価純資産と収益力で評価する「残余利益方式」に統一の方向
2026年09月08日
GPIF経営委員会の8月開催が意味すること
基本ポートフォリオ見直しに向けて第一歩を踏み出したのか
2026年09月01日
日米協調介入は円安の是正にどこまで効果を発揮したのか?
更なる介入の合理性は低下。レジーム転換の有無が今後の焦点に
2026年09月14日
コーポレートガバナンス・コード改訂の焦点
企業の自律的な判断と実質を伴う説明が問われる
2026年08月27日
第230回日本経済予測(改訂版)
円安・金利上昇下の日本経済と成長力強化への課題①AI活用による経済への影響、②資産市場と経済の好循環、を検証
2026年09月08日

