サマリー
◆ブラジルに始まった金融緩和の波がインドにまで及んできた。問題は持続性である。インドに限らず、6月以降、原油高が前年比ベースのインフレ率に反映され始める可能性が高い。政府補助金が川下への浸透を遅らせるかもしれないが、財政収支赤字の拡大も中央銀行に利下げを躊躇させる要因である。
◆欧州ではフランス大統領選挙などを横目に見ながら「緊縮が先か、成長が先か」の議論が活発化している。成長を伴わない緊縮策が実を結ばないことは確かだろうが、成長促進策がもたらす一時的な(?)財政収支赤字拡大が金利の上昇につながれば元も子もなくなる。こうした議論が活発になっていること自体、ユーロ圏危機の内実がより深刻化していることの反映であり、欧州発世界経済混乱のリスクの潜在的マグニチュードはより大きくなっていると見ざるを得ない。
◆欧州ではフランス大統領選挙などを横目に見ながら「緊縮が先か、成長が先か」の議論が活発化している。成長を伴わない緊縮策が実を結ばないことは確かだろうが、成長促進策がもたらす一時的な(?)財政収支赤字拡大が金利の上昇につながれば元も子もなくなる。こうした議論が活発になっていること自体、ユーロ圏危機の内実がより深刻化していることの反映であり、欧州発世界経済混乱のリスクの潜在的マグニチュードはより大きくなっていると見ざるを得ない。
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