新興国マンスリー(2012年1月)新興国の裸の内需力が試される
~外部環境悪化の中で政策余力の豊富さを発揮できるか~
2011年12月29日
サマリー
◆先進国経済に大きなダウンサイドリスクが存在する中、新興国は成長の源泉を内需に求める他はない。近年の新興国の成長ドライバーは投資であり、その帰趨が今後の成長パフォーマンスを決めることにもなろうが、投資は内需でありながら外部環境の影響を大きく受ける。その点、終着点の見えない欧州危機、その結果として出尽くし感が生まれにくい新興国通貨の下落など、好ましからぬ材料が少なくない。総じて、財政・金融の政策対応余地の豊富さは健在だが、新興国は裸の内需力を試されることになる。このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
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