2013年2月 「"シャドーバンキング"の危機に対処する」

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2013年03月04日

  • 世界経済・政治研究所 張明

いったん、中国のシャドーバンキングシステムに問題が発生した場合、最後につけが回るのはシャドーバンキングの商品を購入した者か、あるいは中央政府か?


世界金融危機が発生した後、中国のシャドーバンキングは急速に発展した。中国のシャドーバンキングはおおむね、銀行の資産運用業務と信託会社といった二つの機能を持っている。


フィッチ・レーティングス(国際格付機関)の推計によると、2012年第3四半期末の中国国内の銀行が販売した資産運用商品の残高はすでに12兆元に達し、前年同期比50%超の増加となった。これは銀行預金総額の13%に相当する。また、2012年第3四半期末までに、中国の信託会社が管理する資産は6.3兆元と、前年同期比54%の増加となり、2009年初めの5倍となった。簡単に計算すると、2012年第3四半期末の中国シャドーバンキングの規模はおよそ18.3兆元であり、GDPの約1/3を占めている。


※掲載レポートは中国語原本レポートにおけるサマリー部分の和訳です。

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