2012年9月 「省間の資本移動に対する制度経済学的な分析」

RSS

2012年11月07日

  • 胡凱
  • 呉清

本レポートでは、ここ数年における省間の資本移動の規模を計測し、制度経済学の視点から制度環境が省間の資本移動に与える影響について実証研究を行った。その結果、ここ数年間、東部地域と中西部地域が資本流入地区と流出地区とに分かれる構造に、全く変化がないことが判明した。制度環境は省間の資本流動を決定する重要な要素であり、[1]財産権保護を強化する、[2]税外負担を引き下げる、[3]政府規模を縮小する、[4]政府による企業への関与を減少させる、ことが資本流入の促進につながり、この効果は、計量経済学の研究でも検証されている。したがって、中西部地域では資本流出の原因となる制度を現実に即したものに改善していく必要があろう。


※掲載レポートは中国語原本レポートにおけるサマリー部分の和訳です。

このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。